白檀とは?どんな香り?どんな効果?

白檀とは?

本日は白檀(びゃくだん)のお話。
最近はトイレットペーパーにも「白檀の香り」と書いてあるものを目にしたり、耳馴染みのある白檀ですが、具体的にどんなものかご存知ですか?
アロマオイルなどでは英名の「サンダルウッド」と呼ばれていることが多いのでそちらをご存じの方も多いかもしれません。

白檀とは?

白檀はインドから東南アジアにかけて産する、ビャクダン科の半寄生常緑高木です。
約20種もあると言われていますが、日本では残念ながら育ちません。

白檀は沈香と並ぶ、もしくはそれ以上に有名な香木の一つ。
沈香と違い、白檀という名前の植物が存在し、白檀の木そのものが芳香を放ちます。
ここで沈香が登場しましたが、沈香についてはまた後日書かせて頂きますね。

仏教における儀礼の一つに「香」がありますが、これには伽羅や白檀などの香木が使用されていました。
火葬の際、これらの香木が一緒に焚かれますが、これはお釈迦様の時代からの風習です。
お釈迦様が涅槃に入られた際、当時インドでは亡くなった方を聖なる川であるガンジス川に流し弔っていましたが、
お釈迦様を素晴らしい芳香を放つ白檀の煙と共に送り出すため、インド中からこの白檀がかき集められました。
また、白檀はインドでは貧富の差を象徴するものでもありました。
昔から香木はとても貴重で高価なものだったのです。

白檀はどんな香り?

では、それほどまでに香しい白檀とはどんな香りなのでしょうか?
これは実際に嗅いで頂くのが一番ですが、私の主観をお話させて頂きます。
もともとキリスト教の学校で幼い頃から育ち、仏教に触れることが大人になるまで少なかった私ですが、初めて嗅いだ白檀はどことなく懐かしさを感じ非常にリラックスが出来る香りでした。
日本人のDNAに白檀が懐かしく落ち着く香りだと染み付いているかのようでした。
お客様の中でも、白檀が好きだと仰られる方が非常に多いですし、初めて嗅がれた方も魅了され、今まで嗅いだ香りの中で一番好きだと仰っていました。
ほんのりエキゾチックな雰囲気が漂い、深く包みこまれるようで、重さやしつこさのない、とても優しい香りです。

白檀にはどんな効果がある?

浄化・魔除け
まず何といっても白檀は強い浄化効果と、魔除けの力があります。
古来より儀式や仏具などにも広く使用されてきた白檀は心だけではなく、場も浄化してくれます。
お部屋に悪い気が溜まったり、ご自身にも纏わりついてしまうこともあるでしょう。
白檀は非常に霊力の高い木だと言われています。
浄化をした上で、魔を近づけないようにしてくれる、とても強力な力を持っています。

鎮静効果
白檀の香りには心を落ち着かせる鎮静効果があります。
イライラした時、心がささくれてしまった時、不安を感じる時など、白檀のお香を嗅ぐことで
心が軽くなったり、不安感を拭い去ってくれることもあるでしょう。
また、眠れない夜に焚くことで安眠効果を得たり、その鎮静効果の高さからヨガや瞑想などにお使いになる方も多いです。

脳の活性化
嗅覚というものは僅か0.2秒で脳に到達すると言われています。
これは人間の感覚の中で最も速く脳に刺激を与えるということです。
中でも白檀の香りは、脳の血流量がほどよく活性化するという実験結果があるそうです。

白檀にご興味を持たれた方へ

先述した通り白檀には約20種類あると言われていますがランクも様々です。
その中でも最高峰とされているのがインド、マイソール地方で産出される老山白檀(ろうざんびゃくだん)です。
ですが、老山白檀を謳っていても偽物も多くあるようです。
以前、某大手ショッピングサイトで瓶入りの格安の老山白檀を試しに購入してみましたが老山白檀とは程遠い香りをしていました。
せっかく白檀という素晴らしい香木に興味を持って頂いた方を落胆させたくはないのでこの場を借りて注意喚起をさせて頂きます。
老山白檀はたったの10gでだいたい1000円前後するということを頭の片隅にでも置いて頂いて、見極めて頂きたいと思います。

探すのが面倒な方、偽物を購入してしまいそうで不安な方、香司が選ぶ本物の白檀を体験したい方は是非一度
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